こんにちは、夫です。
少し(けっこう)前の話になりますが、保健所から正式に農家民宿の営業許可が下りました。

営業許可に当たり、消防法(消火器や警報器など)、営農証明、住宅の構造図、実地調査、水質検査・・・などの多くの手順を踏み、この地方で初めてとなる農家民宿の許可だそうです。
何はともあれ、これで胸を張って農家民宿やってます!と言えるわけです^^
そもそもなぜ農家民宿を始めようと思ったか。
それは大きく分けて3つの理由があるからです。
一つ目は農家、農業のことを知ってもらうためです。脱サラをして、東京からコンビニもない自然豊かな農村へ移住した私たち。だからこそ気づける農村や農家の魅力を、実際に生活を共にすることによって肌で実感してもらえるのではないかと思ったからです。
昨今、農業がオシャレなものや身近なものとして見直される風潮がありますが、一過性の流行として終わらせることなく、一つの魅力ある生活スタイルとしての認識が定着してこそ、農業界が更に発展をしていくことにつながると思います。その一端を担えればという思いがきっかけでした。
二つ目は新しい情報やビジネスのきっかけを得るためです。農村で農家をやっていると、情報源が農業関係の人やネットやテレビなどのメディアに限られてきます。サラリーマンをやっていた頃には年齢層も職業も出身地も実に様々な分野の人と常日頃から接する機会がありました。当時は当たり前すぎてわかっていませんでしたが、今考えると大変有難い環境だったと思います。
様々な分野の人や外部の人と接点を持ち情報を交換し、互いに刺激を与え合えれば、そこから新たにビジネスが始まったり、貴重な気づきや経験をすることが出来るかもしれません。インプットが多ければ多いほど、より多くの質の高いアウトプットが出てきます。それはえづらファームの今後の展開にも大きく影響してくると思ったからです。
三つ目は人材不足を補う目的です。白滝地域は人口も800人を割り、高齢化が急速に進んでいます。20代、30代の若者は数えるほどしかいません。
通常、農家は働いてくれる人を地域の主婦から探すことが多いですが、民間企業もほとんどなく、役場や先生などの公務員と農家がほとんどのこの地域では、そういった人材の確保が非常に困難になっています。えづらファームで働いてもらっているのも地域の70歳代のご婦人です。長らくこの仕事に携わっている方なのでとても助かっていますが、この先を考えると事は深刻なのです。
実はえづらファームの農家民宿としての本格営業は農閑期で、夏場の農繁期は住み込みのボラバイトや中・長期の農業体験の人の部屋として使ってもらうことを想定しています。近郊で人材が確保できなければ、遠くから呼び込めばいいという単純な発想がきっかけですが、昨シーズンだけで15名程の人が住み込みで働きに来てくれました。
このような背景があり、農家民宿を開業するに至りましたが、勢いだけで進めている面も無きにしも非ずでして^^;
民宿としての快適さはまだまだ足りないかもしれませんが、ペンションとホームステイの中間のような、有意義で居心地の良い場を提供できるように頑張っています。是非機会があればお越しくださいませ。
民宿の詳細はこちらです→
農家民宿えづらファーム
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